カルピスウォーターに腰を抜かしていた自分に喝(かつ)をいれたくなるほど衝撃を覚えたキーワードの「ヘアヌード」。
性を覚えた思春期の頃から「ヘアーとはむやみに人様に見せてはいけないもの」と情操教育を受けてきたバブラーにとって、それはまさに天変地異の出来事であった。
ちなみに「ヘアヌード」の歴史の1ページ目を開いたのは、「篠山紀信&樋口可南子」の「ウォーターフルーツ(2月発売)」であった。
数枚の写真にヘアーが写っていたことを警察が摘発しなかったのをキッカケに世の中にヘアーが氾濫する時代へと急速になっていくというターニングポイントの年であるのであった。
宮沢りえのサンタフェは新聞にも広告が掲載されるほどの市民権を得た「ヘアヌード写真集」であり、りんごや奇妙なぼかしで隠され続けてきた我らチェリーボーイには刺激が強過ぎた感がある。
「黒のモザイクはバターで擦れば消える」という神話を信じきっていたあの頃のチェリーボーイな自分に「そんな報われない苦労をしなくても数年後には君にも春が来るよ」と肩を叩いて励ましてあげたい。
タイムマシンがあればいいのに・・・。